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予備校か自宅浪人か

私は最初自宅浪人(宅浪)するつもりでした。予備校は高いし、自己分析はできるので苦手な分野だけ対策すればいいと思っていたからです。しかし、自分で毎日勉強できるのかという点と、家にこもりっぱなしではよくないという点で、親からも予備校を勧められ、河合塾に通うこととなりました。
恐らく浪人を決めた受験生が気になるのは、自宅浪人で十分な力をつけることができるかどうか、という点でしょう。環境が整っている予備校の方が力が付くのではないかと。私は河合塾に通っていたので、自宅浪人についての詳細は分かりませんが、宅浪だから力が付かない、予備校の方が徹底している、ということはありません。意外と予備校は適当なところがあります。
予備校には授業があります。1コマあたり数十分拘束され、イスに座り、ノートを取りながら授業を聞きます。予備校のメリットは、 私にとっては2番目が大きかった。参考書を読んでいても頭に入ってこないたちらしいのです。うとうと寝てしまっていても、耳から入った情報は記憶として残っているんです(人によると思いますが)。
一方で、私は6月ごろから自宅浪人にすれば良かったと何度も思っていました。浪人は極端に忙しかったのです。高校3年間授業も多く忙しくて苦手なところなどに手が回らなくて失敗したのだから、もっとゆっくり時間をかけて苦手なところをつぶしたかったのに、予備校の授業は高校の授業よりも時間に直すと多かったのです。さらに予備校のテキストは問題集の形式であり、多くの場合、講義というよりもただの答え合わせ大会が開催されているだけで、正直がっかりだったのです。
浪人してからというもの、参考書類を漁り始めたのですが、意外と良書があるものなんですね。なんで現役の時に本屋に行かなかったのか悔やまれます。高い本でも1冊数千円です。予備校は年間60万円~100万円、もっとするところもあります。本屋の参考書コーナーで「おっ」と思った参考書問題集を全部買ってもこんな金額にはならないでしょう。添削が必要ならZ会でもやればいいんです。予備校講師が授業で言っていることで、参考書に書いていないことなんてほとんどありません。せいぜい身の上話や講師の噂話です。
以上のことから、毎日きちんと勉強時間を確保でき、適宜自己分析ができ、勉強計画や予定をきちんと立てて実行できる人であるならば、予備校に行く必要は全くないし、むしろ自宅浪人をお勧めします。何も不安になることは無いんです。夏期講習だけ予備校に行ってもいいし、模試は積極的に受ければいい。
平成24年2月28日

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