河合名駅.com - 浪人するかしないか

浪人するかしないか

まあ落ちたら浪人すればいいわ。その程度に考えていました。私大は学費も格段に高く2浪しても国立の方が安いことや、変なプライドのようなものがあったし、なによりも1年間浪人すれば確実に受かると思っていたからです。
しかし、約10カ月にわたり、毎日毎日脇目も振らず、テキストの予習を完璧にこなし、授業に集中し、疑問点をすぐさま講師に質問した後自習室にこもって復習し、さらに苦手分野を問題集で潰しながら過去問を少しずつ進め、隙間時間には欠かさず単語帳を読む生活など、私にはできませんでした。
浪人すると言っても、全くゼロからのスタートではないから、足りなかった部分だけやればいいだろう、そんな考え方は甘かったのです。足りなかった部分は、点数では小さいかもしれませんが、実際の学力では、とても大きい。
5月6月には、もう浪人したことを後悔し始めていました。なんで東大なんか受けちゃったのだろう、前期で京大か東工大受けておけばよかったと何度も思いました。それだけ辛い日々が続いたものです。成績は確実に伸びてはいました。模試でも現役の時よりも随分高い偏差値が取れました。それでも、東大に受かるためにはこんなんじゃダメだと自分で分かってしまうもので、常に不安がつきまとい、常に自分を卑下して、常に憂鬱な気分になってしまっていました。
一方で、良い側面もあるにはありました。「なにやってんだか」という気持ちから、自分の中で様々な問いを投げかけては答えを探していました。そのおかげで価値観も変化し、世の中を見る目や政治的社会的問題に対する見方が変わってきました。自分とは何か、他人とは何か、社会とは何か、法律とは何か、教育とは何か、科学とは何か、そんなことばっかり考えていました。でもこれらは浪人して塞ぎこんで、頭がおかしくなった結果とも言えるので、ひょっとしたら悪い側面なのかもしれません。
この1年を振り返って、私は声高に叫びたい、それは浪人なんかするなということです。浪人して伸びるか縮むか、浪人は辛いか楽しいか、そんなのは完全に個人の状況に依存するので一般論はあり得ません。それでも私の経験からすれば、第一志望に受かろうが落ちようが、浪人は辛すぎる。だから私は浪人を絶対に勧めません。
平成24年2月28日

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